ちょっと遅い情報ですけど…
25日は全乗協の25年度指導者資格試験(ウエスタン)実施日でした。
私は西日本会場の審査の任命を受け行ってきました。
大分です。
大分は私が審査委員になった年、孝太がお腹にいた妊娠8か月の時に指導者講習会で行った以来。
指導者資格に関わる行事は、協会から統括者が同行されるのですが、九州はたいてい協会の審査委員長でもあるE先生。
私はE先生から毎回勉強させていただいています。厳しいお方ですが情があっていつも公正な目で見ておられます。さまざまな経験をされていてそのお話を聞けるのも楽しみです。モントリオールオリンピックの頃から今もなお、馬術界のために活動されて目を光らせているんです。
ってことは、ウエスタン(レイニング)も、馬術として国内で認められるためには30年スパンで取り組んでいかなくちゃいけないということです。目先のことだけじゃだめ。10年で変わってしまうような業界じゃなくて、20年30年先まで引き継いでいけるような覚悟で。私はその覚悟でこの委員を引き受けたんです。協会から委託される限りは頑張ります!(話それたけど!)
西日本は受験者15名。多い方でした!(それでもブリティッシュは関東だと受験者80名オーバーだとか!)
4年前の受験者が今回は中級で受けてたりして。あの頃より随分上達したな〜なんて思ったりもしました。
それでもまだまだ「指導者」としての技量が感じられない部分もあったりして、何年も落ちてしまう方はどこに問題があるのか、ぜひ「巡回指導」等の講習会も活用して次回に活かせるよう前進していただきたいと思いました。
試験前日、打ち合わせの後E先生にお願いして車で30分のところの観光牧場へ連れて行ってもらいました。
そこにはウエストウインド創立当時からしばらくの間預託していただいてた馬がいると聞いていたので、消息を知りたかった。もしかしたらまだ生きてて会えるのでは?と期待して。
牧場オーナーとも10年ぶりの再会でしたが、お目当ての馬は昨年息を引き取ったそうです。26歳でした。あの馬は6歳の頃から膝があまり良くなかったのですが、よくここまで長生きしてくれたと、牧場オーナーは最期を看取ったと聞いて、死んだことはショックだけど大切にされていて看取ってもらって、なによりこうやってその後を知ることができて安心しました。
昨年の指導者試験は岩手で、この時も受験者の中にうちの創立期からいた馬が行った先だったので聞いてみたら前年に。と。27歳か。と、その時と同じ気持ち。預かり馬だったりはするけれど、やっぱり思い入れのある馬たちだったからその後が知れる環境にいるってことは幸せなことだ。そしてどちらも大切にされて天寿を全うされたことも。看取ってくれたその方たちのお人柄も嬉しい。
大分の牧場は、大草原の小さな家のごとくぽつりと建ってる。相当な風が吹くであろう立地条件に手作りで屋根とかデッキとかうちと同じコンテナハウス使っていたりと、そちらも大いに参考になる見学でした。
ウエストウインド創立期の三本柱だったレイニングホース。ジョーもカウボーイも天国へ行った。残るスクーターは今年27歳。春に歯を悪くして一気に身体が老齢馬っぽくなっちゃった。この馬とは20年、共にしてきた。自己満足かもしれないけどスクと私は依以心伝心。最期の瞬間までいつもと変わらず、猫かわいがりするわけでもまったく触らないわけでもなく、今のままのスタンスで共に暮らしていたいって再確認。

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