
この前借りて来た本の一冊、坂東眞砂子『朱鳥あかみどりの陵みささぎ』集英社2012年刊。
タイトルから察するに古き奈良か京都辺りの天皇陵を題材にした様だとは感ぜられた。この人の持ち味はWikipediaにはホラー小説とある。
直木賞を取った作家だからヤハリ読ませるのだが、『死国しこく』や『山姥』など確かにそうだった。もう内容は大方は忘れたけれども、昔の馴染みの赤提灯のママさんがヤハリ四国は高知の出で、健気に面白く切り盛りしながら会社帰りに良くチョイ飲みしたものだった。四国の女の子と言えば、映画「鬼龍院花子の生涯」で夭折した絶世の美女テ評判だった夏目雅子が主演のヤツで、「ナメたらアカンでェ〜」と威勢の良い啖呵を切った名セリフが思い出される。
ソレくらいに女ハチキンなどと度胸が座った女性像が世の中には定着していた。今はどうだか知らず〜
迂闊な事に、この閨秀も又惜しい事に既に鬼籍を得てしまったのだったノ失念してた。
ウィキに寄れば舌癌を宣告されて一年後には55歳の若さで倒れてしまった様だ。テッキリまだ存命かと思ったのに〜合掌
奈良女子大卒業、確か大昔にココの教授だか?〜名前を思い出せないが、戦後、強くなったのはナイロンの靴下と女〜などと女子亡国論なる怪気炎を吐いたエライ人がオッた様な〜
坂東眞砂子氏はご多聞に漏れずに、何故かソンナ風な謂わば女傑めいた雰囲気を匂わせてもいたが、年老いてからどんな作風を見せるかは楽しみの1つだった、のに残念無念。

左はソノ本の中扉〜ご本人作成の、我らが古来のニッポン地図、何となく〜ほうか、ほうほう!〜てな風に読める古地図である。
大和王権の奈良盆地を真ん中にして、北の果てに現在の茨城県は霞ヶ浦と香取神宮が位置し、南は九州は福岡県や大分県辺りがチラッと見えている。
つまりはそんな東西が舞台なのかと納得せられる。まだ数頁しか読んでない。これも又もや面白そうだ〜

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