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2013/2/9

映画は映画だ(영화는 영화다) 2008年  電影・電視

原案・製作:キム・ギドク/ 監督:チャン・フン/主演:ソ・ジソプ,カン・ジファン

カン・ジファン演じる映画俳優カン・スタは撮影中の映画で監督の要求どおり,撮影にリアリティを求めるタイプだ。映画俳優としてのプライドが高く,傲慢で周りのスタッフ達にも好かれていない。また,恋人はいるものの,隠れてワゴン車で逢引をして身体を重ねるだけの関係である。そんな中,撮影中に共演者に怪我を負わせ,暴力俳優のレッテルを押されていまう。そして,いくら探しても共演者がみつからず撮影は頓挫寸前になる。一方,暴力団の幹部であるソ・ジソプ演じるイ・ガンペは映画俳優に憧れていたが,挫折し,ボスの出所を待ちながら組を守っていく毎日だ。

ある日,クラブで二人は出会う。そして,お互いに自分の無いもの〜ソテはガンペにリアルなヤクザの風格。ガンペはソテに俳優のプライド〜を感じるのだった。

ソテの主演映画は共演者がきまらず,ソテも相手役探しに乗り出すが,誰も相手にしてくれない。そこで,ソテはクラブで出会ったガンペを思い出しスカウトへ向かう。
このスカウトのシーンがカンカン照りの白っぽい屋上。これ・・「無間道」のシーンに似てる。この二人がカッコいいので,滅茶苦茶絵になるのだ!

そして,ガンペはリアルな演技をすることを条件に加わることになった。
お互いを意識する二人。これが二人の今までのこだわりや考え方に変化をもたらしていく。

リアルなやくざがリアルに映画に出演する映画のシーンと俳優が俳優として映画に参加するシーンを演じるのは二人ともとても難しかったのではないかと思う。
何がリアルで何がそうでないのか・・・。観ているほうも、傍観者として戸惑ってしまうほど、二人の演技にひきつけらてしまった。

そして,二人の心の変化がある事件をひき起こしつつ,映画の撮影は最後の撮影となる。最後の撮影シーンでは,二人は真剣に殴り合いのシーンを浜辺で演じる。泥まみれになって殴りあうシーンは圧巻だ。

そして,クランクアップ。二人はそれぞれの世界に戻っていくが,ガンペには決着をつけなければならないことがあった。このラストシーンは予測はできたけれども,映画撮影をリアルに感じてしまった私には,せっかく撮影したこの映画はいったいどんな風に扱われてしまうのだろうか?と観た後にもさまざまな選択肢が浮かび,ラストシーン自体は楽しい終わり方ではないがその想像がまたこの作品の後味を楽しいものにしてくれて,余韻が残る。癖のある男くささあふれる作品でもある。

黒社会をテーマにした映画をはじめとしたアクション映画好きにはけっこう楽しめるのではないだろうか。

第28回韓国映画評論家協会賞 新人監督賞、男優演技賞、新人俳優賞も獲得している。


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