買った、Jump Rope。以前から気になっていた。
小学生の時、学校で毎日朝授業の始まる前、縄跳びをしながら走って校庭を一周した。初めは体育の得意な先生のクラスの私達だけだったのが、いつの間にかどんどん広がり、最後には全校全員でやるようになった。教室の中、そして廊下へと続き、終いには全クラス全校へと波及した糠袋(ぬかぶくろ)を使っての床拭き床磨きも同じだった。今だったら絶対にあり得ない、出来ないだろう。体育の不得意な子が可哀想、差別心を育む、なんて。その前に木の廊下、木造の校舎なんてないか・・・。時代も今は人は人の時代だから、他人のやっている良い所に学ぶ、人と人が感化し合うなんてことがそもそもない。話が逸れた。それほど大昔の、そして懐かしい記憶ということだ。
二重跳びを初め、正式には何と呼ぶのか知らないが、交差、交差二重、後回し、後二重、後交差、集団での「お嬢さん、お入んなさい♪」・・・ 皆で色々やった。二重跳びが連続100回以上出来るか、それが遊び仲間のうちで一人前と扱われるかどうかの分かれ目となった。私はそんな時代の縄跳び英才教育の走り子、いや火付け役になるほどの縄跳び少年(元)だったのだ。小学生以来一度もやっていないが、今は煙草も止め息切れもしないから、100回くらいはいけるだろう。そうでなければ名が折れる。確か昔、熊谷市に鈴木さんという方だったか、有名な世界チャンピオンがいて、若くないのに五重跳びくらいまでこなしていた。年寄りだって出来る。私だって。今はこんなスリムになり、身体も柔軟になってきているんだし。
私にとって、鉄棒と並んで大の得意な運動種目だった縄跳び。ところがやはり全くやらずに40?年、いきなり小学生の絶好調の時と同じように出来るわけがない。ひゅんひゅんひゅん、、ばちっ... 10回もいかないで引っ掛かる。あれ、おかしいな・・・ 長さがあってないのか・・・ ロープの長さを短くしたり長くしたり、何度か調節してみるが、やはり10回と続かない。一重跳びですらこれでは、二重跳びどころの話ではない。それでも無理矢理二重跳びをやってみたら、1回出来ただけで、あとは手が続かない。細かなステップ、足首での小刻みの跳ねと連動すべきところが、ついていかないのだ。タイミングが合っていないとも言える。昔三重跳びをやった時と同じようだ。
すっかり意気消沈した私だったが、これで諦めてしまえば未来永劫進歩はない、出来ないままだ。私の場合、生涯一度も満足に出来なかったという屈辱は既に免れているが、昔の栄光ある達人に戻ることも出来ない。
縄跳びを買ったのは一昨日。昨日はやろうと思った時、少々小雨がぱらついていたので、これ幸いと2、3分間だけ。今日は晴天で日が眩しいからと、相変わらず言い訳ばかり考えている。案の定10回どころか、初めの1回目で足に引っ掛かる。それを諦めず5回6回やって、びしっ、ばしっ、身体に当る痛さと面白くなさ、更に思いの外疲れるので、止めにする。息が上がっている。そう、運動としてはこれは私の最も苦手なランニング、ジョギングであるのだ。
疲れる前に終わってしまう・・・ それをやるだけのテクニックがない・・・ これではトレーニングにならない。
だが、諦めんぞ!
そして翌日・・・ 昨日は昼間から鶏刺しで一杯やってしまい、自主トレは殆どやらず。ただ、縄跳びが30回続いた。二重跳びも5回。思うに昔の達人、ゆっくりでは逆に駄目なようだ。頭の中の往時のひゅんひゅんうなりを上げているスピードに、シンクロしないと。
それにしてもナマっているものである。以後時々進歩の状況を記録したい。

新たに加わったナイフBuck112レインジャーで余分な長さをカット。一般的に上達するに従い長さは縮まっていく。

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