そうは思ってなかったのだが、どうも私の常識の方がおかしかった、間違っていたようだ。そうか、あれは刃物なんだ・・・。
鉛筆も削れなければ、包装の紐も切れない、ネギが刻めないのは勿論、トマトも切れない、無理に力を入れれば、身を押し潰し辛うじて断つことが出来る。ナイフとは名ばかり、だた殻を剥がすだけのヘラだと思っていた。そう、バターナイフやペイントナイフのように。
それとも日本で流通してるものは、そんなに鋭く「切れる」のだろうか、グローバルスタンダードから著しく外れて。日本では海無し県埼玉で生まれ育ち、新鮮な海の幸を度々食べるような機会もなかったから、実際のところ日本でどんなオイスターナイフが使われているのかは知らない。新聞社のウェブ記事や楽天などオンラインショップの商品写真を見るのが精一杯だ。(下にWeb記事キャプチャ)
これが初め
読売新聞 2009/07/02
もう一つ
岩手日報 2009/07/14
私がこちらで使っているもののことを言うと、焼入れのされてないステンレススチールで出来ていて、ご覧の通り「刃」は付いていない。(下の写真2枚目、4枚目参照)
これでこれまで何の不自由も感じたことはなかったし、むしろ刃など付いていれば、恐い。牡蠣の殻自体が鋭かったり、付着したフジツボなどがごつごつしていたり、なかなかの難物だから、持つ道具の方にそんな神経を集中出来ない。うっかりさわったり握ったら手が切れ負傷するようなものは使いたくない。もし私が買ったものに刃が付いていたなら、迷わずグラインダーで刃を削り落としカスタム化するだろう。実際にはそんなもの売ってないので、そうしないですんでるわけだが。
勿論切ったり刺したりする物ではないから、これまで「切れ味が落ちた」と研いだことなどは一度もない。またそんなことする人も、見たことも聞いたこともない。
大きい物のブレード長約95mm 短い方約75mm
刃断面は平らになっている。つまり刃が付いていない、切れない。厚さ1mmはないが、0.5mm以上はある。0.7mmくらいか。
もし日本で使われているものがそんなに「著しく鋭利」であり、「剣」と認定されるほど、つまり「刃物」なのなら、こちらで売られているような切れないもの、「金物」を作ったらどうか。いやわざわざ作らないでも、輸入したら良い。私のと同じようなのを。これは台湾製だ。多分国産より安くつく。そして名前を「カキヘラ」、「貝剥きヘラ」に改める。これからは「ナイフ」と名が付くのは駄目だ。先に出したバターナイフ、ペイントナイフも、そのうち呼び替えが始まるに違いない。ナイフといえば人に危害を加えるものというサブリミナルが完成してしまった。
コピー紙を折り、刃のない刃?でペーパーナイフのように切ってみたり、刺し突き通してみた。左は正真正銘のナイフ(「刃物」)
それでもX(ban)?

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