日曜日は
サップラ(the sad sad planet)のワンマンライブを観に渋谷BOXXへ。今回は18・19日の2DAYSライブだったのだが、あいにく私は初日は行けなくなってしまい、2日目のみの参加。
それにしても、2年前の確か今頃に新宿駅前で見知って以来、この人たちのワンマンを観に行くのも確か今回が4〜5回目。もちろん、定例の週末新宿ストリートライブにも相変らずちょくちょく足を運んでるし、ウェブ上で何か動きがあったと聞けばさっそくチェックしに行ったりもしている。今ではテレビやラジオにもほとんどアクセスせず、音楽を聴く習慣もほとんど無くしてしまった私が、路上で出会っただけの音楽家たちをかくなる具合に追い続けているのだから、まあ妙な話だ。
で、ストリートもそうだが屋内でのワンマンライブも見るたびに毎回違った味わいが感じられたりするのが、このサップラの面白さである。ひたすらアコースティック感覚で攻める時もあれば、バンド編成でグルーブ豊かに魅せてくれたりもするし、曲ごとのアレンジも毎度かなり変わる。何より、透き通るような伸びやかさと、見ながら思わずハラハラさせるような「危なさ」を併せ持った
そよぎのボーカルには、聴きながらいつも本当に惹きつけられる。
そうした中で今回は(初日は観てないのでわからないけど)2日目についてはバンドスタイルでなかなかタイトな感じに聴かせる内容になっていた。サップラはそよぎ&
工藤浩二郎以外のサポートメンバーはワンマンのたびに入れ替わるのだが、今回は年初に出したアルバムを一緒に制作したメンバーたちが引き続き残っているためチームワークも良さそうだった(マツキチさんのドラムソロを含めた叩きっぷりは中でも印象に残った)。そのせいか、今までよりもどこか高校や大学のバンド仲間たちでやってるようなノリのよさを全体的に感じさせてくれたし、今回披露してくれた新曲2つ(「あなたのためにできること」「The Runner」)もどこか往年の学園ドラマの名残も感じさせる、今までのサップラとは一味違う「熱血」が入った感覚で楽しませてくれた。
そんな「熱血」と裏腹にそよぎの「ダークサイド」な側面もより濃厚に出てきたようで、前にも書いたけど「ますます雨宮処凛に似てきたなあ」と思ったりもした。MCの際に見せるひょうきんなキャラクターにもだんだん磨きが掛かっているようだ。聞けば来月初めには某所にてソロの「ディナーショー」をやるらしいが、早くも予約でいっぱいになってしまってキャンセル待ち状態なんだとか。
ともあれ、次回のワンマンライブは10月28日に原宿でやるんだそうである。ワンマンライブの「20回突破記念」で「前売1500円(当日2000円)」という値段でやるとのことだが、なんで「20回記念」ではなく「20回突破記念」なのかというと、きちんと正確な回数を数えてなくて「20回を超えたことは確か」だからなんだとか(笑)。いずれにしても今から楽しみではある。
それにしても、約2時間のライブを存分に堪能して帰ってきたわけだが、齢のせいか開場からの30分を含めた2時間半のスタンディング(椅子なし)は、終わった後で結構足にきてた(苦笑)。
駅までの往復だけでも結構歩く会場だっただけになかなかしんどいものがあり、帰宅後には即座に近所の銭湯まで直行、湯船の中で思いっきり足伸ばしてました。はたして2Daysのフル参加だったらどうなっていたことやら(汗)。40代半ばのオジサンともなると、ライブを観に行くのもいちいち大変なんだなあと最後に痛感させられた次第。

4