「なんかお前ヘマやって落ち込んでるんだってー? それでここんとこブログもなかなか更新されないわけか」といったメールやら何やらがいくつか舞い込んできているわけだが、別にそういうことではなくて、先週あたりから妙にいろんな案件で慌しくなり、じっくりと日記を書いている余裕がなかっただけのことだ。目下にしても、実は締切を過ぎた原稿を抱えているため、本来ならこういうのをのうのうと書いているべき状況ではないのだ。Mさんごめんなさい(反省)。
(っていうか、いや一応毎日何やかんやを書こうと思いつつキーボードは叩いているのだが、よくお読みの方はご存知の通り、私の場合は一度書き出すと文章がやたら長くなるのだ。「今日は簡単に済まそう」と思って書き始めたら、あれもこれもと話が長くなってオチまでたどりつかなくなったという、未発表のものがブリーフケース内に今も5〜6個たまっていたりする始末)
とはいえ、春が近くなったからなのかどうなのか、どうもこのところ私の周辺でも、仕事その他の面で誰かと誰かがトラブったという類の話が結構生じているらしく、何件か相談というか意見などを求められたりもした。
メディアの業界というのは人と人との繋がりで成り立っている部分がことさらに強く、しかもそれが公けの場で結構露わになってしまいがちなところがある。そんなこともあって、何気に放っておくと後で大事に発展して、さらに多くの人を巻き込んでしまうという結果にもつながりかねないのだ。明日は我が身ということもあり(というか、このところの私の場合は「昨日は我が身」だったということもあるんですが)、そういう話を振られた場合にはなるべくきちんと応じておかなねばならない。もっとも、あまり深く足を突っ込みすぎると、気がついた時にはゴタゴタの渦中まで巻き込まれていた、なんてことにもなりかねないので(実際、そんな羽目に陥ったことも過去に何度かあった)気をつけねばとも思うのだけど。
……って、えーと何を書こうとしてたんだっけ? そうそう、「持病の腰痛が再発した」という、上とは何の関係もない話を書くつもりだったのだ(笑)。
20歳を過ぎたころから、私は秋冬から春先にかけてたびたび腰痛に悩まされてきた。ジョギングや腹筋運動は半ば日課としてやっているし、なにしろ普段から歩き回る仕事をやっているので足腰はそんなに弱くないと思うのだが、大学時代に一度診てもらったお医者さんによれば「もともと疲れが溜まった時に腰痛が出やすい骨格の形になっている」のだそうだ。
で、今回はいったい何がきっかけで腰痛がぶり返したのかというと、確定申告だった。「確定申告に行って腰痛になるヤツがいるか?」と言われるだろうが、なってしまったのだから仕方がない。
例によって今回も申告締め切りギリギリの14日になって、大慌てで中野税務署まで出頭したのであるが、慌てていたせいか、提出する段になっても源泉徴収表を申告書類に貼り付けていなかった。で、受付に座っている係員の前で、半腰になって糊付け作業をやったわけだが、この時に妙な姿勢で力を入れたのがどうも不味かったらしい。どうにか終わって税務署を出た途端に「あ、きた!」と気がついたが後の祭り。その晩には着替えにも苦労する有り様になっていた。
間の悪いことに翌日には放送批評懇談会主催のシンポジウムをスタッフとして手伝い、さらに翌日には急遽決まった『GALAC』の取材で藤沢まで出張するという用事が入っていた。シンポジウムは何とかこなせたものの、翌朝(つまり今朝)はやはり少しダメージが残っていたようで、藤沢に行く前に出るつもりでいた永田町での「共謀罪」反対集会は大事をとってパスしたのでした。「表現者たちの会」のみなさん、そんなわけでごめんなさい。
それにしても、思い起こせば私の場合、実に妙なところで腰痛がぶり返したりする。以前にも確か妹の結婚式の直後に再発して寝込んだことがあったし(大勢の人に向かってペコペコ頭を下げていたからだろうか)、本来は休みでなごんでいるはずの正月に帰省から戻ってきた途端に何故かおっ始まったことがあった。どうも何かナーバスだったりシリアスな状況から開放されて気が緩んだ瞬間に、不意をつくように襲われるパターンが多い。ということは……なんだ、やっぱり上のゴタゴタについての話と関わってくるのか。心理的に少し危なっかしい状況になると、危険信号のように出てくるということかもしれない。
――と、読みかえしてもさんざんくだらないなと我ながら呆れることを書いたところで、どうやら痛みのほうもおさまってきたようだ。さて、仕事仕事。

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