(撮影:西村仁美さん)
また報告が一週間遅れになってしまったが、さる7月20日(木)夕刻、東京大学「
公共政策大学院」の方々からのお招きで、本郷の東大キャンパスに出向いて話をした。「政治とメディア」の関係について調査・研究活動を続けている方々で、「共謀罪の問題においてブログなどのインターネットメディアが果たした役割」といったテーマで話をしてほしいとの御依頼だった。同ゼミの助手で、私が以前から何かとお世話になっている
逢坂巌さんよりお話をいただいた。
さすがに私一人では心許ないので「
表現者たちの会」のメンバー各位にも事前に「こういうのがあるんだけど」と告知。ただ、最初に話を聞いた際に「これは講義か何かで話すのかな」と勘違いした私が話を大きくしすぎたこともあってか(汗)、当日は何と私以外に5人ものメンバーが参加。
直前には「実はかくかくしかじかで……」との“御免なさいメール”を送ったにも拘らず、それでも東大まで来てくれて、1時間ほどのインタビューに積極的に応じてくれたみなさん、本当にありがとうございました。
当日の内容については、東大の方々が我々にインタビューするという目的で設けられた席での話なので、ここでは詳しく書かない。ただまあ、そういうテーマで研究をされている方々の目に「表現者たちの会」がこれまでやってきたことが留まったというのも、「共謀罪を廃案に追い込む」という最終目的とはまた別の、それはそれで一つの成果ではないかなという気はする。
もちろん、これまでこの会がウェブその他を活用しながらやってきたことが、全ての政治的な問題において適用可能なやり方だと言い切れるかといえば、私自身も決してそんなに能天気に信じ込んでいるわけではない。ただ、これだけブログだポッドキャスティングだといった新たなメディアが出てきた中で、これらの使われ方次第によっては「政治とメディア」あるいは「一般の人々と政治」の関係性が、周縁部分からだんだん変質していくのではないか――という漠然とした予感のようなものは、既に結構多くの人たちが持ち始めているのではないか。
とりあえず目下は一休み中ではあるけれども、再び状況が動き出す秋以降、はたしてどんな未知なる風景が我々の眼の前に現れることになるのだろうか。
(「
共謀罪ブログ」と同時掲載)

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