東京は久々に朝から雨。台風が接近しているらしい。もっとも、朝のうちにはほとんどやんでしまい、夕刻には御覧のような夕焼け空が(拙宅にほど近いJR中野駅付近で撮影)。
それにしても、今年の夏は今だ今ひとつ本調子になっていないという感じだ。7月末までずれ込んだ梅雨明け以降は、東京でもそれなりに暑い日が続いているものの、湿気が少なく、空にも雲が少ない(夕立もほとんど降らない)せいか、夏というよりも何やら5月の連休あたりの天候のままで来てしまっているような印象も受ける。
上の写真を撮っていた時も、すぐ横で勤め帰りらしい女性や、自転車に乗った子供たちの一団が、西の空に拡がった、滅多にお目にかかれないような夕焼けに携帯のカメラを向けていた。一人が撮りながら「地震の前触れじゃねーよなあ」と、おどけたように言う。ほんと、異常気象ってヤツなのかもね。
ただ念のために言っておくと、上の写真はデジカメのフラッシュを作動させた状態(つまり通常のシャッタースピード)で撮っているため、肉眼で見る以上にコントラストがくっきり出てしまっています。肉眼ではこんな極端には見えないのでご承知おきのほどを。ちなみに、この後に同じく中野駅の周辺で、自然露光にて撮影したのが↓
中央線快速のオレンジ色の電車が、こんな夕焼けには似合うなあ……と、撮りながら思った。でも近々にはこの電車も、ステンレス車体の新型(総武線や山手線で走っている銀色のヤツ)に置き換えられてしまうのだそうだ。夕陽の似合う中央線沿線の風物詩が、またひとつ消える。

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