「
サザンオールスターズ無期限活動停止」ですか。
まあ、あの人たちの場合はこれまでも結構休み休みのマイペースでやってきたし、デビューからほどなく「いとしのエリー」を出した後にも半年ぐらいだったか「休養」と称してテレビに出るのをやめながらシングルをバンバン出したり(※歌番組全盛期には、それまでテレビに出まくっていたメジャーなミュージシャンが突然テレビに出なくなると「休養」で通った)、原由子「産休」中に「KUWATA BAND」やソロをやったりといった展開が早い時期から出ていたわけだし、ファンもそんなに衝撃を受けなかったんではないかな。
個人的には、そもそも「TSUNAMI」の段階で「ああ、そうしてビジネスフィールドの維持・延命に走り始めたねえ」と醒めた思いで眺めたし、だいたい今回の件もようするにカンフル剤的な話題作りなんではないか(ずいぶん前から休んでる期間のほうが多いバンドが一体今さら何言ってんだ)と。ただ、大森脱退時のすっきりしない経緯(××絡みだったとか何とか)や、何よりその10年前の『稲村ジェーン』の無様な失敗(あれもバブルの頃でなかったらもっと別の展開が考えられただろうに)あたりから気持ちが離れていたので、「無期限活動停止」発表には却って「おめでとう、おつかれさま、ありがとう!」って感じです、はい。
それより、むしろ「今年でデビューから30周年」のほうが感慨なしとしないというか……。
中学生の頃「ザ・ベストテン」で初めて見た彼らの姿は今でもよく覚えているし、大学時代の私の部屋には、「バラッド」や「Kamakura」が四六時中も好きだとばかりにかかっていた。卒業して大学を離れた日々の光景には「いつか何処かで」が今でもかぶるし、そんな1988年のバブル期の東京では、ちょうど今ごろの季節に「デビュー10周年」記念の「みんなのうた」がそこら中でかかっていたよなあ――。
というかですね、目下こうしてフリーライターなどという仕事をやってる私が、もし「一番尊敬する文章家は?」と聞かれたら、以前
ここに書いた「筒井康隆」や「宮脇俊三」よりも、まず間違いなく「桑田佳祐」と答えるのですよ。
あの70年代末期のデビュー当時「何を言ってるのかわからない」「日本語になってない」と盛んに言われた彼の歌から、当時10代だった私は逆に「言葉の持つ力」を感覚的に教えられたような気がする。もっとも、あいにく音楽的素養も物書きとしての才能もなかったため、結局こういう「使い捨ての100円ライター」として終わろうとしているわけですが。
と、そんな感慨にひたった週末、珍しく買い物に入ったスーパーで(↑)のような商品を見つけちゃいました。検索してみたところ、商品名をめぐっては、
こういった(結構傍目には面白そうな)事情もあるようで(笑)。
ともあれ、今は「やっこ野郎」や「夕張応援豆腐」とかのほうに少しでも金が回る算段を考えたほうがいいよな。どうせ「無期限活動停止」氏らにはこれからも無期限に利益が回るんだろうけど、一方で「田舎もんやフリーライターみたいな奴隷どもに遣う金があったら、都市に住むウチの子供の教育費に回してよ」といったようなのが本音のクソオヤジどもが(特にメディア業界には)多すぎるんだからね。って、最後はボヤキにて失礼でした(苦笑)。ではでは〜♪

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