「野村ノート」の続き〜ミスター編
ま、たぶん数多エピソードはあるんでしょうが、私が知らないものがあったので、ひとつ!
野村が南海監督時代、川上哲治巨人監督から「長嶋がちょっと衰えてきたんで、適当に休ませたい。そのために富田を三塁手として欲しい」と言われたそうです。
答えを濁していると「とりあえず会って欲しい」ということになり、その料亭に行くとミスターがいたそうです。曰く「彼はいずれ巨人の監督になるから、トレード交渉とはどういうものか見せてやりたい」とのことだったそうです。
これは「今のプロ野球は、監督の首をすぐに挿げ替え、成績不振の責任は監督にだけあり!という感じで、球団としての長期ビジョンにかける」というような項目のところで出てくるお話です。
確かに、当時の巨人には確かなビジョンがあり、監督も長く仕事をしていました。しかし、三塁手を取るトレードの席にミスターを同席させるとは・・・。
これ、私思うに、二つの効果を期待したのではないでしょうか?ひとつは、本当に次期監督のために。もうひとつは、ミスターの奮起を促す。やっぱり、当時の監督は、一味違う!と思いました。

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