2006/8/6

選択と決定 3  患者学入門

 そして、骨髄移植の選択の場面です。今までの2つの選択は私にはあまり選択の余地がないものでした。急性白血病という病気の性格からくるものです。
骨髄移植は今までの私の闘病での一番の「選択と決定」でした。
 
 その経過については、私のブログのカテゴリー「闘病の記録 骨髄移植編」を参考にしてください。  http://diary.jp.aol.com/tousan/40.html
 
 それと少し重複しますが主治医からの病状説明はおよそ次のようだったと思います。
何回かの化学療法の結果、白血病細胞は顕微鏡上は見あたらない。しかし、より精度の高い遺伝子レベルの検査では陽性である。数年前であれば、完全寛解とするところであるが、最近の研究では、再発するケースは遺伝子レベルの検査で陽性の場合であるといわれている。だから、このまま治療を終えるわけにはいかない。
  
 そして、今後の治療の選択肢として 
@ 骨髄移植。  HLAの一致したドナーが血縁者にいないため、骨髄バンク登録ドナーによる非血縁間造血細胞移植となる。前処置、肺炎をはじめとする合併症、GVHD等による苦痛や危険性がかなりある。また移植が成功したからといって、再発の可能性がないわけではなく、成功率は50〜60%である
 メリットとしては今後の化学療法からは解放される。
 
A 引き続きの化学療法。 遺伝子レベルの検査で陽性である以上、強力な化学療法を続けることとなる。しかし、薬剤耐性があり、いつまで抗がん剤が効くとは限らないし、抗がん剤の毒性の問題がある。今は影響がないが、今後臓器への影響もありうる。

B とりあえず、化学療法を続け、再発時に骨髄移植。 問題点として、再発時に完全寛解にいたるとは限らない。また、化学療法の継続によって臓器の状態によっては移植のリスクも高くなるし、移植自体も困難になることもありうる。

 というものでした。

 私は、白血病の発症当時から治療のある時期まで、骨髄移植については否定的でした。リスクや苦痛も大きく、病気で死ぬのはしかたがないが、その治療では死にたくないと思っていました。
 しかし、結果、骨髄移植を選択しました。その理由は第1に、命の助かる確率が高いからです。あたりまえの事ですが、このことを納得するには時間がかかります。第2には化学療法が自分自身でもそろそろ限界かなと思っていたことです。この時までに5回行いましたが、5回目の治療はかな苦痛で、死をも意識しました。この苦痛な化学治療が果てしなく続くのは様々な点で耐えられないと思いました。第3には主治医が「肺炎では死なない。でも、白血病が悪くなったら死ぬ。」という言葉です。ここに、主治医の思いと決意を感じとったのです。言外に「肺炎なんかで死なせない。しかし、白血病が悪化したら救えない。」という言葉を感じたのです。

 という経過をたどり、私は骨髄移植の「選択」と「決定」をしました。
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