2006/8/13

「がん患者学T」より  患者学入門

 中公文庫版 「がん患者学T」解説(岸本葉子)に次のような言葉があります。

「当事者ではないのに、手に取ったのは、がんは現代日本における、ひとつの極限状況だと思うからだ。
自国内に戦争も、命、身体の自由を奪う独裁政治のないこの国では死を常に意識しながら生きることは、そうそうない。その中でがんはあらかじめ死と直面する、数少ない状況である。
 そうした状況におかれたとき、人は何を考え、どのように行動するのか。突き詰めればそれは、身体条件が限られていく中、精神はどこまで自由でいることができるのか、という問いである。」
 

 私はここまで、極限状態であった(ある)とは思っていません。また、世界各地で起こっている戦争、内戦、独裁政治、貧困、飢餓などに比べたら、恵まれた国のがん患者です。

 でも、ある程度身体条件が限られていく中、生命や生活について考えざるをえません。限られているからこそ、自由なのかもしれません。
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