2011/9/25

患者の声が医薬品開発や予算を動かす米国  患者学入門

 「がんナビ」のレポートに、日本医療政策機構 がん政策情報センターが2011年6月に実施した「米国研修2011」で、研修に参加した日本の患者・支援者3人と共に、米国の臨床試験と患者参画についての報告が掲載されています。
 米国国立がん研究所(NCI)、米国食品医薬品局(FDA)、米国臨床腫瘍学会(ASCO)、米国ジョンズ・ホプキンス大学病院(JHH)の4カ所を続けて訪問し、さまざまな学びを得た、ともことです。どう、患者や支援者が医療・医薬品開発・医療政策に参画しているのか、以下、報告のいくつかを抜粋します。制度・文化がちがう日本では全てそのまま参考にはならないものの、学ぶ事は多いと思います。

 がんナビ
 http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cancernavi/


「NCIではすべての運営委員会には、患者・支援者が少なくとも1人は含まれており、臨床試験の方針などを決める場に参加している」という。
患者の役割は「期待されているのは、するべき質問をすること」

 FDAでも、「患者代表委員に求められる役割は患者視点で意見や質問をすること」
患者代表委員は投票権を持つ委員の1人として重責を担っている。「薬は効果とリスクを天秤にかけて承認される。この議論に患者さんは重要な視点を提供できる」と、患者連携プログラム担当職員のアンドレア・フリア・ヘルムス氏は力説した。 
 医薬品の承認に関して意見を述べる患者代表委員の責任は大きい。
「患者代表委員の意見が議論の方向性や結論に与える影響は大きい」「患者関係者が開発の初期段階から参画することは、医薬品や機器の開発の活性化と効率化に貢献している」とFDAの資料に記載されるほど、患者参画の重要性が広く認められるようになった。

 ASCOでは、10人の職員(常勤2人、非常勤8人)を配置して、「患者アドボケートプログラム」を運営している。
 このプログラムは「患者はがん研究において欠かせない存在であり、大きな役割を担っているという観点から、医療者から患者へ教育を行うこと」をミッションとしている。同プログラム責任者のジニー・サラモネ氏は、「がんを治療する医師と協働できる患者を1人でも多く育成することを支援したい」と語った。

 ジョンズ・ホプキンス大学病院では、
患者に情報提供を行い、継続的な話し相手となる看護師を「ナースナビゲーター」と呼んでいる。ここの乳がんセンターのナースナビゲーターは、全員が乳がんサバイバー(経験者)だ。
 サバイバー・ボランティアという仕組みもある。同乳がんセンターでは、患者ごとに決まったサバイバー・ボランティアが付いて、“先輩”として、主に療養上の悩みや心のケアに対応しながら長期的に患者に寄り添う。

 
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