立川駅の南口すぐにあるTSUTAYAで借りたDVD第一作がこれ。
僕の尊敬する人物の一人であり好きな俳優、渥美清。彼の作品は『男はつらいよ』しか見たことがないが、渥美清の評伝を読むと彼の才能を寅さんだけにとどめるのは惜しいというような意見が多く、寅さん以外の作品があったので借りてみることにしてみました。
映画の公開は1964年。渥美清は大阪の売れない漫才師役で、大阪弁も無難にこなし、ああ巧いなあと思いました。渥美清の寅さん以外の世界を覗けたのも良かったけれど、この作品にはおしやつんぼ等の障害者や戦争の落とし子といえる黒人のハーフの子とかをストレートに描写していて、生々しく現実を突きつけられる思いがしました。この時代に比べれば今の下流などまだまだ下流ではないと思えます。
エグいものを見たいときにはお勧めの映画です。テレビドラマでは絶対に作れない類の作品でした。ちなみにこの黒人のハーフ役の(実際に黒人のハーフ)の出演映画リストを見たらこの映画しかなくてこの人は今、いったい何をしているのかとても気になります。アメリカに行ってメイドになってしまったのでしょうか?

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