ということで会津若松。
まずは白虎隊が眠る飯盛山に行く。
白虎隊ってーのは、戊辰戦争の時に会津藩が組織した、十代の武家の子弟によって構成された部隊で、そのうちの士中隊2番隊がこの飯盛山で自刃している。たしか今年の正月にジャニタレを使ってドラマ化したような記憶がある。観てないけど。
ついたのは夕方で、もうすぐ日が沈むって頃だった。
車を降りて山を登ろうとすると、イキナリ土産物屋のおっさんに呼び止められた。そんな着いてすぐ土産かわねぇよ。
クソ暑い中飯盛山の階段を上る。麓にエレベータがあったけど、なんと有料! しかも250円! 高ぇ! 仙台から地下鉄に乗って長町南とか黒松まで行ける料金やんけ!
当然無視。
しかもこのエレベータ、中腹までしか延びてない。たぶん距離にして50Mから100M位。どんなお大尽向けの料金設定だよ…
飯盛山の観光コースは山をぐるりと巡るように進んでいくのが正当なコースらしい。
俺達もスタート地点の犬と白虎隊士(あとで調べてみると、酒井峰治という人らしい。その像の姿勢はなんか腰振りおばちゃんの姿勢を思い起こさせる中腰)の像から始まって白虎隊記念館の前を素通りし、厳島神社(広島のあれじゃない)の鳥居をくぐって、栄螺堂の前まで来た。
この栄螺堂って所は江戸後期に建てられたもので重要文化財指定をされている。六角形で、中は二重らせん構造の、階段ではなくスロープになっていて、入口からスロープを最上階まで上り、同じ道を通ることなく外に出ることが出来るという不思議な建物だ。
針井が入りたいというので、栄螺堂の前でエンドレス説明をしているばあさんに入場料払って入ってみる。内部や概観には千社札と落書きが満載。古いものが中心だが、新しいものもあった。人間、禁止しているところに落書きしてでも自分の後を残したいものなのでしょうかねぇ、○イベックスさん?
上りながら、『これ最上階までいったらボス戦だよ!』とか『さっきのばあさんが大ボスだな』とかRPGな会話をしながら楽しんだ。けど300円は高いと思うよ。
その後白虎隊士の墓、そしてその中の唯一の生き残り飯沼貞吉翁の墓を見て麓に下りる。自刃した白虎隊士は、街が焼ける煙を鶴ヶ城が落城したものと誤認してその命を絶ったのだと聞いた。
なんだかなぁ…死んだらそれこそ負けだと思うがね。
俺が軟弱な現代っ子だからか、墓の前で不謹慎なことを思いながら俺はその墓を眺めた。
白虎隊の墓の近くには円柱の上に乗ったデカイ猛禽の像がある。これなんなんだろうなぁと思ってたんだけど、調べたらあれはイタリア・ファシスト党党首ムソリーニが送ったモノだったらしい。なるほどねぇ。
次に俺達は鶴ヶ城に行く。
なにか祭りがあるらしく、結構な人で賑わっていた。
ここでは城をバックにバカ写真を撮ったり、城の天守でバカ写真をとったり、顔出しパネルでバカ写真を撮ったりと…あれ? バカ写真しか撮ってない?
あ、あと天麩羅まんじゅう食べた。甘油っこかった。
最後に俺達が行ったのは会津本郷温泉湯陶里という温泉施設。
とにかく一日の疲れを癒すように湯に浸かってはサウナ、湯に浸かっては水風呂とふやけるまで浸かっといた。温泉て素晴らしい! 勿論コーヒー牛乳も飲んだ。腰に手をあてて。
こうして、福島日帰り紀行は終わった。まったく、あっという間の楽しい旅だった。
とにかく今回は車の運転を一手に引き受けた紫光に感謝! 一ヶ月はこやつに足を向けて眠れません。
ウォルトン曰く
『旅のよい道連れは旅路の時間を短くさせる』

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