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辞世  (吉田松陰)  漢詩

安政の大獄で僅か30歳で世を去った吉田松陰

幕末の尊皇攘夷の思想家・教育家・兵学者として

維新の回天に活躍した高杉晋作、久坂玄瑞、木戸孝允(桂小五郎)、吉田稔磨、

品川弥三郎、入江九一、後の総理大臣・伊藤博文、山縣有明などの

名立たる維新の指導者を育てたとされる。

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https://youtu.be/ic7tM-JEuNU

(クリックすると27年10月10日に日本芸能の集いで吟じた清風会男子の「辞世」が見れます)

松蔭によく似てる絵 クリックすると元のサイズで表示します

松陰の教育の原点となった野山獄に松陰が投獄されてから1年2か月が経ち、

野山獄を出た松陰は藩から自宅謹慎を命じられ、

実家の杉家に「幽囚」の身として戻る。

出獄後、松陰は自宅に設けられた幽囚室で、

親族・近隣の者を相手に「孟子」の講義を再開。幽囚室での「孟子」講義は、

単なる解説ではなく、松陰独自の解釈で高い評判となり、

次第に萩城下に広がっていくこととなる。

松陰は学問を「人間とは何かを学ぶことである」と言った。

また「学者になってはいけない。 実行しなければならない」とも言い、

学んだことを活かし実行に移す大切さを強く説いた。

脱藩や密航を試みるなど、実行に実行を重ねる松陰であったからこそ、

門弟に対し説得力があったののだろう。

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当時の熟の写真らしいクリックすると元のサイズで表示します

松蔭の教えの骨子を抜き出してみると以下のような言葉が並ぶようだ。

「至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり」

「志を立ててもって万事の源となす」

「志士は溝壑に在るを忘れず」

「己に真の志あれば、無志はおのずから引き去る 恐るるにたらず」

「凡そ生まれて人たらば宜しく人の禽獣に異なる所以を知るべし」

「体は私なり、心は公なり 」

「公を役にして私に殉う者を小人と為す」

「人賢愚ありと雖も各々十二の才能なきはなし」

「湊合して大成する時は必ず全備する所あらん」

以下の二つの死生観は松蔭の生き様そのものなのだろう

死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし

生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし


この考え方が死を恐れず、彼の短い人生が後の世まで人の心を打つのかもしれない。

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密航の罪で捕らえられ、野山獄から伝馬町の獄に移された後

評定所の役人の態度から死を覚悟した松陰は、

家族への「永訣の書」と門下生達に向けた「留魂録」を

伝馬町牢獄で記した「留魂録」は、門下生達によっていくつも複写され、

志士たちのバイブルとなる。

クリックすると元のサイズで表示します 「留魂録」

立志尚特異 (志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない)

俗流與議難 (世俗の意見に惑わされてもいけない)
 
不思身後業 (死んだ後の業苦を思い煩うな)

且偸目前安 (目先の安楽は一時しのぎと知れ)

百年一瞬耳 (百年の時は一瞬にすぎない)

君子勿素餐 (君たちはどうかいたずらに時を過ごすことなかれ)

30年に足らぬ人生の中から、どうしてこのような生きる哲学が松蔭に出来たのだろうか

今は大学まで進むことが平均となり、書物も豊富で又、インターネットによって

松蔭の学んだ孟子も何でも学べる時代だが、

どうしたことか松蔭のような国を親を思い、自身の心を高める思想が育たず、

拝金主義と享楽、人に対する思いやりも足りないような気がするが・・・・。


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そして安政6年(1859年)10月27日、評定所から「死罪」が言い渡され、

即日処刑が行なわれた。

吉田松陰、30歳という若さであった。

死に際しても平静かつ潔い松陰の姿に、首切り役人などは胸を打たれ、

その様子を後々まで回顧したといわれている。

維新の先駆者となり、その死を持って門下生達へと強烈に引き継がれた松陰の想い、

志は、後の世で大きく花開くこととなる。

   辞世  吉田松陰

 * 身はたとい 武蔵の野辺に 朽ちぬとも とどめおかまし やまとだましい

 * 親思う 心にまさる 親ごころ 今日のおとずれ 何と聞くらむ


親に当てた自分が親を思う以上に、親は自分のことを思っていてくれる、

親に先立つ不幸を松蔭は思ったのだろう・・この辺が松蔭の人間味溢れるところだ。

 吾今国の為に死す 死すとも君と親とに背かず

 悠々たる天地の事 鑑照は明神にあり


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