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しらたまの歯に沁みとおる秋の夜の  日記

しらたまの歯に沁みとおる秋の夜の

    酒はしずかに飲むべかりけり


放浪の歌人若山牧水は8700首の歌を残しているそうだ。

中でも詩吟愛好家は上掲の歌が好きでよく吟じる。

牧水は1928年、沼津の千本松原を終の棲家として43歳で肝硬変がもとでなくなるのだが

旅を愛し、酒を愛した牧水の歌碑は全国259基あるそうで、短い人生であっても

素晴らしい足跡を全国に残し酒を友として生涯を送った人だ。

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しらたまは白珠の真珠のように透き通るお酒を、

白玉(はくぎょく)お酒の枕詞に掛けているようだ

九十九里のほうにも足を伸ばし、又良く愛吟される以下の歌を残している

  白鳥はかなしからずや海の青

     空の青にも染まずただよう


晩年は医者に酒を止められていたそうだが以下の盗み酒の歌も残っているのが牧水らしい

 妻が眼を盗みて飲める酒ならば

           惶(あわ)て飲み噎(む)せ鼻ゆこぼしつ

 うらかなしはしためにさえ気をおきて

           盗み飲む酒とわがなりにけり

 足音を忍ばせて行けば台所に
             わが酒の壜(びん)は立ちて待ちをる


牧水のお酒への執念を人間らしく現している歌だ

今宵も歯に沁みとおるお酒を頂きながらお休みなさい

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  幾山川越えさり行かば寂しさの

        果てなむ国ぞ今日も旅行く


カールブッセの影響を強く受けたとされる「幾山川・・・」の歌もよく吟じられる歌だ。

タグ: 若山牧水



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