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壁と卵(村上春樹)に思う  

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小説『ノルウェイの森』で有名な村上春樹さんが「エルサレム文学賞】を受賞され

15日に当地で行った「受賞スピーチ」がイスラエルのガザ攻撃を批判するような

内容の「壁と卵」論が反響を呼んでいるようです。(以下にAP電の訳文を抜粋)

受賞について尋ねられた時、ガザは戦闘状態だと警告されました。

ぼくは自分に問いかけました……イスラエルを訪れることが正しい事かどうか?

片方に荷担することが?少し考えがありました。そこで行くことにしました。

多くの小説家と同じ立場を、ぼくに言われていたこととは反対の立場を

とることにした訳です。小説家としては自然なことでしょう。

小説家は自分の目で見るか、自分の手で触れていないことを信じることが出来ません。

ぼくは見ることを選びました。何も言わないことよりも、話すことを選びました。

こんな風にぼくは述べに来たのです。

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仮に壁が堅く高く、卵が潰えていようと、たとえどんなに壁が正しく、

どんなに卵が間違っていようと、ぼくは卵の側に立ちます。

何故でしょう? ぼくらはそれぞれが卵だからです、ユニークな魂が閉じこめられた、

脆弱な卵だからです。ぼくらはそれぞれ高い壁に直面しています。

高い壁とはすなわち、ぼくらに普段通り個人的には考えさせないよう仕向けている、

システムにほかなりません。

ひとつだけ、小説を書く時に意識していることがあります、

個々人の神々しいまでのユニークさを描き出すことです。

そのユニークさを喜べるように。そしてまたシステムがぼくらを絡め取って

しまわないように。だからぼくは――人生についての物語を、愛についての物語を

書いています。人々に笑い泣きしてもらえるように。

ぼくら人なるものはすべて、個々の、脆弱な卵なのです。

壁に逆らうことなどかないません……それはあまりに高く、陰気で、

冷ややかなのですから。ぬくもりや強さを求めて魂をひとつにする、

ぼくらはそうやって壁と戦うよりほかないのです。

決してぼくらを、システムのコントロールに――ぼくらがつくったものに

委ねてはなりません。ほかならぬぼくらが、そのシステムをつくったのですから。

みなさんに、ぼくの本を読んでくれているイスラエルの人たちに感謝します。

願わくば、ぼくらがなにがしか有意義なものを分かち合えますように。

ぼくがここにいるのは、ほかでもないあなたたちのおかげなのですから。・・・以上。

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村上氏の英語のスピーチが終わると会場からは大きな拍手が

(スタンディング・オベーション)が湧き上がっているテレビ映像ニュースを

見たのですが、たまたま「酔いどれ大臣」の間の抜けたニュースと重なってその後

余り報道されなくなったのは残念ですが、APの訳文をよく読むとイスラエル政府を

表立って批判しているのでなく、むしろ壁に投げつけられている卵の側の

パレスチナ人民側に理解を示すようなメッセージにもなっており、村上氏の

考えを「壁と卵になぞられた巧みな話法で、文学政治家として名声を又ひとつ

加えたようだ。スピーチの持つ力、それはあのオバマ大統領の登場からも

良い例として見たばかりであり、発言のぶれる何処かの首相に悪い例を見ているのだが

日本人で自分の考えを外国人に示す小気味の良さをこのスピーチに感じた。

外国に行くと政治家を始め、日本人は今までスマイルとサイレント、即ち自分の考えを

なかなか言わない人種と外国からは見られてきた傾向が有りましたが、

村上氏のスピーチは、氏の本がイスラエルで良く売れており人気のある作家だけでなく

「物言う日本人」としても評価されたのでは。

そもそもイスラエルは言論が自由な明るい国なのだ、仕事柄何度もイスラエルに足を

運んで来た小生の経験から、イスラエルの人々は友好的で議論好き、宗教には

深く関わった生き方をしているが、しかし正論には耳を傾け理解する許容性が有り、

ユーモアの好きな人たちです。彼らイスラエルの歴史は放浪の民であるため、

現金や貯金は持たず、基本的に持ち物を貴金属に変える。

金やプラチナ・ダイヤモンド・宝石の値段は、全世界共通だから、通貨を両替してる

よりは、身に着けて一番隠しやすく、略奪されにくい物とした歴史の知恵がある。

3000年の歴史の中で故国を持たず僅かに60年前にイスラエルを建国した彼らの

故国に対する考えは我々の想像を超えた、かなり複雑な思いが有るようです。

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村上春樹さんのページ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9

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