基軸通貨が「元」になる日? エッセイ

中国を訪れているオバマ米大統領は17日、北京の人民大会堂で
胡錦濤国家主席と会談した。両首脳は関係強化で一致した。
両首脳は、地球温暖化対策や貿易不均衡、北朝鮮・イラン核問題などについて
意見交換し、会談後に共同記者発表を行う予定だ。
こうした写真を見ているとまさにG2だ。
日本滞在時間は23時間であったが、中国滞在の予定は6日間と長く
如何に米国が中国に比重を置いているかが計れる。
既に日米の2国間貿易の金額を、ユーロ圏と米国の貿易額を、
米中の2カ国間貿易が上回っているのだ。
胡錦濤 - Wikipediaの↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%A1%E9%8C%A6%E6%BF%A4

オバマ大統領は、米国が借金して輸入を増やし過剰消費に走った今までの
米国の有り方から米国民に貯蓄を勧め、米国商品を発展するアジア・新興国に
売ろうとする姿勢を今回の日本からのアジア歴訪の旅・会議で表明している。
中国は通貨「元」の上昇を防ぐ為に(実質ドルペック)今まで「元」を売って
ドルを買い続けてきたために、中国の外貨準備高は2兆2千億ドル(約200兆円)と
世界一のドル保有国である。その殆どは米国債によって運用されている。
今や自動車の生産・販売台数に於いても中国が米国を抜き世界一となったように
今後は中国の生産と消費が世界の動向を大きく左右するようになって行く。
第二次大戦後の経済の繁栄は米国を始めとする現在のG7の8億人の人口を有する
国々の社会インフラの整備と工業化と個人生活の豊かさを促進していった
消費であったが、13億人の民を持つ中国が同じように
社会インフラを整備し工業化を進め豊な個人生活の為の消費が促進されてゆく訳です。
今はドルが基軸通貨となって、今後もその地位に代る通貨がないことは
誰もが承知しているが、近い将来ドルに代って基軸通貨となりうるものは
ユーロでも円でも今後議論される東アジア共通通貨でもなく、
30年後か50年後の世界基軸通貨は中国「元」になっているのではと予想する識者が
世界に増えてきている。
オバマ大統領Wikipediaの↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E

最近は史上最高価格更新の「金」の上昇ぶりが連日テレビ・新聞で報道されている。
世界的低金利の確認と、インフレの懸念、ドルの先安懸念が「金」の代替通貨としての
存在感を高めているようだ。
もう一つ大きな要因は10月後半にインドがIMFから200トンの「金」を買ったように、
中央政府が外貨準備のドル中心の運用から「金」保有にシフトしてきている事にある。
その他今年になって「金」の公的保有を増やした国を調べてみると、
中国が600トン増で1054トンに、ロシアは495トン増の568トンに、
インドは357トン増の557トンに増やしている。
無国籍通貨の「金」が脚光を浴びていることは、即ちドル不安心理の現われなのだ。
たまたま商売柄、「金」の相場見通しや記事を書くことが多く詳しいのですが
最近の「金」上昇にはそのような背景があるのです。
メリンダ・ダイヤモンド「金」プラチナ相場情報↓
http://www.melindadiamonds.com/gold/

又難しい話になってしまった。
少し熱っぽいけど、6時から始まる俳句の句会に出かけてこよう。
* 葱囲ふひとり居の父思ひけり
* 黄落や父母の遺言なかりけり
* 燃ゆるものなほ欲し六十路温め酒
* 冬菜蒔く潮も香届く里に住み
* 枯蓮や万策尽くにまだ早し